レーズンパンは、大人から子どもまで幅広く人気のあるパンです。レーズンパンに使われるレーズンにはいくつか種類があります。この記事では、レーズンの種類と下処理方法や製パン現場で下処理が効率的に早くできるレーズン分離機をご紹介します。
◎レーズンパンに使われるレーズンの種類
レーズンパンは、朝食や菓子パンとして子どもから大人まで幅広い層に親しまれています。ふっくらとしたパンに、レーズンのやわらかい食感が絶妙なバランスです。レーズンパンに使われるレーズンは、色や味覚によってさまざまな種類があります。なかでもパン生地などによく使われるレーズンは以下の3つです。
○カリフォルニアレーズン
カリフォルニアレーズンは、甘みと酸味の両方を持ち合わせていて、一般的によく使われるレーズンです。レーズンパンはもちろんお菓子などにもよく使われます。またラム酒漬けにすると、とても美味しく食べられます。粒が大きいので、食べごたえのあるレーズンを求めている人は、パン生地にカリフォルニアレーズンの入ったレーズンパンを好む傾向があります。
○ゴールデンレーズン
ゴールデンレーズンは、サルタナレーズンとも呼ばれています。このレーズンは金色に近い色合いで、やわらかさのあるレーズンになります。オイルコーティングされているので粒同士もべたつきません。そのためレーズンパンを作るときもパン生地に混ぜ込みやすいです。味覚はカリフォルニアレーズンより甘みが強く、酸味は少し控えめです。また噛んだときには弾けるような食感が楽しめます。ゴールデンレーズンのパンは、程よい酸味としっかりとした甘さが特徴です。
○グリーンレーズン
見た目は綺麗な緑色をしているグリーンレーズンは、皮が固めなのが特徴でオイルコーティングされていません。甘さも控えめでさっぱりとした味わいが特徴です。グリーンレーズンを使ったパンは、カリフォルニアレーズンやゴールデンレーズンのパンよりも甘さ控えめに仕上がります。
◎家庭で行うレーズンの下処理方法とは?
家庭でパン作りをするなかで、レーズンパンは比較的作りやすいパンです。しかしレーズンをそのままパン生地に入れて作ると、焼き上がったときのパン生地がパサパサになってしまいます。レーズンをパン生地に入れる前に下処理をしておくことで、パンを美味しく焼き上げることができます。レーズンを下処理せずにパン生地に混ぜると、パン生地の水分をレーズンが吸収してしまうので、パサパサに焼き上がる原因になります。レーズンパンを美味しく焼き上げるために、下処理をしてパン生地と混ぜるようにしましょう。
レーズンを下処理する方法で一般的なのは、ぬるま湯に漬ける方法です。人肌くらいのぬるま湯にレーズンを漬け15分くらい放置します。その後はザルにあげてキッチンペーパーなどで水分を切ってからパン生地と混ぜます。そのほかにも、レーズンをパン生地に入れる前に蒸し器で5分ほど蒸す方法があります。この方法だとパン生地に入れる前のレーズンを、ふっくらと仕上げることができます。もっとも簡単なのは、レーズンを600Wの電子レンジで1分30秒ほど加熱してパン生地に入れる方法です。家庭ではパン生地に入れる前のレーズンを、このような方法で下処理することができます。
◎製パン工場で行われているレーズンの下処理方法とは?
製パン工場では、家庭でレーズンパンを作るときとレーズンの下処理方法が異なります。家庭でレーズンパンを作るときは、パン生地もレーズンも少量しか使用しないでしょう。そのためレーズンパンを作るのに、ひとつひとつ丁寧な作業をパン生地にすることができます。しかし製パンの現場では大量のパン生地を作るため、使うレーズンも大量になります。製パンの現場で使うレーズンは、段ボール1箱に約13㎏入ったものを使用します。段ボールに入ったレーズンは粒同士がくっついていて、大きな固まりになっています。製パンの現場ではレーズンをパン生地に投入する前に、ブロック状に固まったレーズンをバラバラにほぐす必要があります。
この固まりになったレーズンを綺麗にほぐす作業は、ひとりの作業員が手で行うと膨大な時間がかかってしまいます。製パンの現場では、この作業を1日に何十箱も行わなければいけません。1箱13㎏ほどあるレーズンの固まりを、1日に大量にほぐすといった作業はとても重労働です。特に冬場になると、寒さでレーズンが硬くなっているため、さらに作業負担が大きくなります。
この固まったレーズンをほぐす作業は、パン生地を作るうえで欠かせない工程です。現場で働く作業員の負担を軽減するため、固まりのレーズンをパン生地に入れる前のほぐす作業は、製パン機械を使って効率化を図っています。
◎効率よくレーズンをほぐすレーズン分離機
当社では、レーズンをほぐすための製パン機械「レーズン分離機」を開発・販売しています。ブロック状に固まった大量のレーズンを、パン生地投入前に作業員が手でほぐすのは大変な作業です。しかしレーズン分離機を使うことで、効率よく行うことができます。レーズンの下処理工程は、ブロック状に固まったレーズンをレーズン分離機の上から落とし込むと、わずか10秒ほどでバラバラにほぐしてくれます。
レーズン分離機の操作は、スイッチをONの状態にして固まったレーズンブロックを入れるだけなのでいたって簡単です。手作業でレーズンをほぐすより、レーズン分離機を使用した方がレーズンへのダメージも少なく済みます。構造についても、レーズン分離機の主要な部品は簡単に着脱できるように設計されているため、レーズン分離機を簡単に清掃することができます。オールステンレス製となっており衛生面でも優れた仕様になっています。実際にレーズン分離機を使用した工場からも「とても楽になってほかの作業もできるようになった」との声も寄せられ、大変喜ばれています。
◎まとめ
レーズンパン作りにおいて、レーズンの下処理は欠かせない工程です。製パン工場の下処理はレーズン分離機を使用すると作業効率が大幅に向上します。KOKIのレーズン分離機については、当社までお気軽にお問合せください。