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焼きたてのパンを楽しめる!家庭用と業務用のトースターの違い

2024年3月5日
焼成から時間が経ったパンでも、トースターがあれば焼きたてのような味わいを楽しめます。トースターはさまざまな種類があり、家庭用だけでなく、多くのカフェやベーカリーでも業務用のトースターが導入されています。この記事では、トースターの種類や業務用トースターについてご紹介します。 
◎パンをおいしく焼くトースターの種類
トースターは、パンに焼き目をつけたり温めたりできる、パンを食べるときに欠かせない電化製品です。食パンをトーストしたり、クロワッサンや総菜パンを温めたりすれば、家庭でも焼きたての味を楽しめます。パンのトーストに特化したものから高機能の製品まで、さまざまな種類があります。 家庭で一般的に使用されているのは、オーブントースターと呼ばれる種類です。パンを置いてタイマーをセットすると、ヒーターが熱くなりパンを温めます。パンを2枚並べて焼けるオーブントースターが一般的ですが、1枚ずつ焼くコンパクトタイプや2段になっているタイプなど、大きさはさまざまです。パンを焼くだけでなく、グラタンや肉料理など簡単なオーブン料理にも使用できます。 
 
ポップアップトースターと呼ばれる、食パンを焼くことに特化したトースターもあります。上部から食パンをセットして、焼き上がると自動で飛び出します。短時間で焼き上げられ、サイズもコンパクトですが、食パン以外のパンやほかの料理に使うことはできません。オーブントースターとポップアップトースターは、主に家庭で使用されているトースターですが、カフェやベーカリーで使用されている業務用のトースターもあります。 

パンをおいしく焼くトースターの種類
◎トースターにおける加熱方式の種類
トースターに使用しているヒーターの種類や加熱方式は、製品によって異なります。上下に付いているヒーターのみを使って加熱するのが一般的なタイプですが、ヒーターの種類によって焼き上がる時間や焼き具合が変わります。トースターによく使用されているのは電熱線の外管にガラスを使用した電熱線ヒーターです。電熱線から放射する赤外線によってパンを加熱しています。 
 
一般的な電熱線ヒーターに加えて、遠赤外線や近赤外線によって加熱する、遠赤外線ヒーターや近赤外線ヒーターを使用しているトースターもあります。遠赤外線は、食品の表面に熱が吸収されやすく、外側をすばやく焼き上げるのに適したヒーターで、近赤外線は食品の中を温めるのに適したヒーターです。遠赤外線ヒーターと近赤外線ヒーターの両方を付けているダブル加熱のトースターもあります。さらに遠赤グラファイトヒーターを使用しているトースターは、グラファイトという熱伝導率が高い素材を使用しており、パンを短時間で焼き上げることができます。 
 
このようなヒーターの違いに加えて、ヒーターに別の機能をプラスする加熱方式もあります。コンベクション式は、ヒーターとファンを組み合わせたトースターです。ヒーターの熱をファンによって対流させることで庫内の温度を均一にし、ムラなく焼き上げられます。スチーム式のトースターは、ヒーターの熱と水蒸気を使って焼き上がりを変える加熱方式です。吸水口から水を入れるとヒーターで加熱する際に水蒸気が発生し、庫内に水蒸気を行きわたります。スチームしながら焼くため、パンが乾燥するのを防ぎ、ふっくらとしたパサつきのない焼き上がりを楽しめます。
 
トースターにおける加熱方式の種類
◎業務用のコンベアトースター 
カフェやベーカリーカフェ、ホテルなどの店舗では、トーストやトーストサンドなどのパンを焼いてから提供するメニューのために、業務用のトースターを導入しています。店舗では、多くの来店者の注文を連続して受け、なるべく早く提供する必要があります。また、ほかの料理やドリンクと並行してパンを焼く作業を行うため、家庭用のトースターと同じ仕様では間に合いません。業務用には、店舗で提供するパンがおいしく焼き上がるようにするだけでなく、焼き上がりの早さや1台で同時に多くのパンを焼けるといった特徴が求められます。 
 
業務用として広く使用されているトースターは、コンベアトースターや連続トースターと呼ばれる業務用トースターです。名前の通り、パンを乗せる部分がコンベアになっており、挿入口からパンを入れるとコンベアに乗って一定のスピードで流れます。パンは流れながら上下にあるヒーターによって焼かれて、排出口に流れるタイミングで焼き上がる仕組みになっています。業務用は、コンベアで流しながら焼くため、家庭用のようにセットしたパンが焼けるまで待つ必要がなく、注文に合わせて連続して焼くことができます。
 
サーモスタットや扉が付いていないのも家庭用との違いです。サーモスタットが切れるまで待ったり扉を開けたりする手間が必要ないため、1度に多くのパンを早い時間で焼くことが可能です。上下に付いているヒーターの出力やコンベアの速度を変えられるのも業務用の特徴です。食パン以外のクロワッサンやベーグルなど、さまざまなパンをトーストでき、どのスタッフが焼いても同じ焼き上がりになるよう、パンの種類や焼き加減に合わせてヒーター出力やコンベア速度の調整が可能です。 
 
業務用は、製品によってサイズやコンベアの形などの違いがあります。投入口と排出口が手前にある業務用は、上の投入口からパン入れると、半円を描くように流れて下の排出口から出るような仕様になっています。水平タイプの業務用は、コンベアが水平に流れており前方から後方へ進みます。水平タイプ業務用は、ピザトーストやトーストサンドなど具材を乗せているパンを焼くことが可能です。1枚ずつ流れるコンパクトなタイプや横に2枚並べて焼けるタイプなどの業務用もあり、採用しているヒーターも異なるため、サイズやヒーターなどによって焼ける量が異なります。 

業務用のコンベアトースター 
◎まとめ 
トースターは、パンをおいしく食べるために欠かせない製品ですが、パンのおいしさには焼成までの丸めや分割などの工程も大切です。KOKIでは、パンの製造に関わる丸目機や分割機などの製パン機械を取り扱っています。製パン機械のご相談は、お気軽にお問い合わせください。 

焼きたてのパンを楽しめる!家庭用と業務用のトースターの違い