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パンの品質を左右する!型や天板に塗るオイルスプレーや製パン機械グリーサー

2024年9月3日
型や天板に油を塗る工程は、パンの焼きあがりを左右する大切な工程のひとつです。製パン工場では、グリーサーという製パン機械を使ってこの工程を行います。この記事では、家庭でパン作りをするときに使うオールスプレーと製パン機械のグリーサーについてご紹介します。
◎パン作りにおける離型油とは
離型油とは、パン生地を入れる型や天板に塗布する油脂のことです。離型油を塗布する工程は、焼成後のパンが型からスムーズに取れるようにするために欠かせない工程です。離型油を使用すると、パン生地が型にくっついて破損するのを防ぎ、見た目の品質を保つことができます。離型油に使用される油は、植物油やバター、マーガリンなどがあり、それぞれの油には特有の風味や特徴があります。選ぶ油によってパンの仕上がりに違いが出るため、パンの種類や焼成温度に合わせて最適な油を選ぶことが大切です。
 
植物油は味に癖がないため、どのような種類のパンにも使いやすく万能です。バターは、独特の風味が魅力的で、とくにスイーツパンやシンプルで素材の味を生かすようなパンに適しています。マーガリンはコスト効率と作業性が良く、バターの代替品として使用されることが多い油です。また、高温で焼くパンには煙点が高い油が適しているため、カノーラ油やグレープシードオイルがよく使用されます。さらに、健康志向の上昇に合わせて、トランス脂肪酸の少ない油やコレステロールを気にする方向けの植物ステロールが加えられた特殊な油なども、離型油として使用されるようになっています。

パン作りにおける離型油とは
◎家庭のパン作りで使われるオイルスプレー
オイルスプレーは、家庭でのパン作りで型や天板に油を塗布する際に使える便利なアイテムです。オイルスプレーを使用するメリットのひとつは、油を均等に塗布できることです。通常のブラシや布を使用して油を塗る方法と比べると、オイルスプレーは非常に細かいミストができるので、均一に広がりやすくなります。そうすると、パン生地全体に油が行き渡るため、焼き上がりが均一になります。均一な焼き上がりは、パンの見た目が美しくなるだけでなく、食感や風味を均一にするためにも大切です。
 
またオイルスプレーには、油の使用量をコントロールできるというメリットもありあます。オイルスプレーは、油をとても細かいミストとして散布するため、少ない量で広い範囲をカバーできます。そのため、手作業で塗るよりも少ない油で済み、カロリーの削減にもつながります。カロリー摂取を意識している場合や、健康志向のパン作りをしている人にとって、魅力的な特徴です。オイルスプレーのほかのメリットは、使いやすさと清潔さです。ブラシや布で油を塗ると、キッチンや手が汚れやすくなりますが、オイルスプレーを使うとそのような手間がなくなります。スプレーを押すだけで簡単に油を塗布できるため、手を汚すことなく、余計な洗い物を増やすことなく作業できます。このように、オイルスプレーを使用するなら、家庭でも簡単に品質の高いパン作りを楽しめます。

家庭のパン作りで使われるオイルスプレー
◎製パン工場で使われるグリーサー
大量生産を行う製パン工場では、効率化のためオイルスプレーの代わりにグリーサーという製パン機械が使用されています。グリーサーは、大量のパン型や天板に、素早く均一に油を塗布できる製パン機械です。グリーサーを使用することで、手作業と比べて生産時間や労力が大幅に削減され、ピーク時や大規模な注文がある場合でも生産ラインを止めることなく、連続して高い品質の製品を製造できるようになっています。
 
均一に油を散布できるグリーサーは、製造するパンの品質を安定させています。型や天板全体に均一な油が塗布されるため、すべてのパンが同じ条件で焼かれ、品質のばらつきを減らせます。これはパン工場で安定した品質の製品を製造し、ロスを減らすためにも大切なことです。またグリーサーは、油の消費量を最適化でき無駄を減らしています。手作業で行うと、塗布する面にばらつきがでたり、過剰に油を使用してしまうこともありますが、グリーサーは必要最小限の油使って均等に散布するため、原材料費の削減にも貢献します。このような、油の使用量の最適化は、環境負荷の削減や持続可能な生産にもつながります。
 
グリーサーは油の飛散を最小限に抑える設計となっているため、作業環境を清潔に保つことができます。これにより工場の衛生管理が行いやすくなり、食品安全規格にも適応しやすくなります。清潔な作業環境は、衛生的であるだけでなく従業員にとっても働きやすい環境となるため、生産効率の向上にもつながります。このように、グリーサーは大量に生産する製パン工場にとって、非常に重要な役割を持つ製パン機械となっています。

製パン工場で使われるグリーサー

KOKIのグリーサーは、パン生地にやさしい製パン機械の追求と現場の声によって開発されたグリーサーです。KOKIのグリーサーには、型のみに油を噴霧できる特徴があります。それにより、油が床や作業環境に飛散するのを防ぎ、製パン工場の衛生管理を大幅に向上させます。油の飛散が少ないということは、清掃の手間を減らし、作業時間や労力の節約にもつながります。また型のみに油を噴霧することで、最小限の油の量で済みます。これにより、油の原材料費の削減に貢献し、経済的にも考慮した運用が可能となります。少ない油で高品質のパンを製造できるため、コストパフォーマンスだけでなく、環境への配慮にもつながる製パン機械です。精密な油塗布技術と経費削減効果を兼ね備えたグリーサーは、品質の安定や効率化、衛生管理が欠かせない製パン工場に必要な工夫がされています。

KOKIのグリーサー
◎まとめ
離型油は、パン作りで大切な工程です。オイルスプレーやグリーサーを使って油の塗布をすることで、パンの品質の安定につながります。KOKIのグリーサーは型のみに噴霧でき、油の節約や衛生管理に優れた製パン機械です。製パン機械に関するご相談は、当社までお気軽にご相談ください。
 
 
パンの品質を左右する!型や天板に塗るオイルスプレーや製パン機械グリーサー