ブログ

ベーカリーのパン製造を助ける製パン機械の選び方

2023年8月17日
ベーカリーで効率よく一定量のパンを作るために、導入すると便利な製パン機械はどのような種類があるのでしょうか。この記事では、ベーカリーに必要な製パン機械や選び方のポイント、製パン工場で使われている製パン機械についてご紹介します。
◎ベーカリーにあると便利な製パン機械
ベーカリーでは、それぞれの工程を支えるさまざまな製パン機械が存在します。なかでも必要度が高いものとして、ミキサー、ホイロ、オーブンがあげられます。
 
◯ミキサー
小麦粉と水、イーストを混ぜてパン生地を作るところからパン製造ははじまります。手ごねでは労力と時間がかかるうえに、製造できるパン生地の量には限界があるため、多くのベーカリーではミキサーを導入しています。ミキサーボウルの大きさで、ベーカリーの製造能力がほぼ決まります。
 
ミキサーにはいくつか種類がありますが、ベーカリーで普及率が高いのは縦型ミキサーです。縦型ミキサーは、ボウルに叩きつけながらパン生地を作っていきます。アタッチメントを付け替えることで、パン生地だけでなくクリームも作れます。ハード系のリーンな生地を捏ねるときや縦型ミキサーの作動音が気になる場合は、スパイラルミキサーの導入がおすすめです。
 
◯ホイロ
「ホイロ」は最終発酵のことを指す場合もありますが、発酵に使う発酵器を表す言葉でもあります。パン作りでは、パン生地を適切な条件で発酵させられるかどうかで、焼き上がりを大きく左右します。季節や天候によって日々ベーカリーの環境は変わります。ホイロは、庫内の温度や湿度を一定に保ち、酵母の活性化を促してくれます。
ホイロは、おいしいパンを常に同じクオリティで提供し続けるためには欠かせません。高温多湿の環境を保つだけでなく、冷蔵や冷凍も兼ね備えた製パン機械を求めるのであれば、ドゥコンディショナーが適しています。
 
◯オーブン
ベーカリーで使う製パン機械なかでも、重要度の高いのがオーブンです。焼成は、パンを完成させるための非常に重要な工程です。ほかの工程とは違って手作業で代わることもできないため、ベーカリーを運営するのであればオーブンは必須といえます。オーブンには、デッキオーブンとコンベクションオーブンがあります。デッキオーブンは庫内の上下についているヒーターによる熱で、コンベクションオーブンは庫内に熱い風を循環させることでパンを焼きます。
 
ベーカリーでより多く使われているのは、デッキオーブンです。オーブンの段数は1段から4段ですが、ベーカリーでの主流は2段か3段のタイプになります。また、オーブンにスチームがついていれば、作れるパンの幅が広がります。とくにフランスパンを扱うベーカリーであれば、スチーム機能がついているものを選びましょう。
 
◯その他
ベーカリーでは、他にもガス抜きと成形を行うモルダーなど、ベーカリーの規模や扱うパンによってさまざまな製パン機械が使われています。仕込んだパン生地を夜の間に寝かせておくのであればフリーザー、カレーパンといった揚げるパンを作るならフライヤーがあると便利です。いずれの製品も、ベーカリーの規模や扱うパンにあった製パン機械を取り入れることが大切です。

ベーカリーにあると便利な製パン機械
◎ベーカリーに適した製パン機械の選び方
ベーカリーで使われる製パン機械は多くあります。製パン機械をベーカリーに導入することは、生産効率を上げる効果が期待できます。しかし、使用頻度が少ないと資金の浪費にしかならず、大きさを考慮せずに揃えると作業スペースを圧迫してしまい本末転倒です。ベーカリーの規模や予算、必要度にあった製パン機械を選ぶことが重要なのです。
 
製パン機械ひとつとっても、性能やサイズのバリエーションは多岐に渡ります。どのような製パン機械を選ぶと良いかは、ベーカリーで取り扱うパンの種類によって変わります。まずはベーカリーのコンセプトやビジョンをしっかりと考え、販売するパンの種類や数量で検討しましょう。いくら売れ筋や高性能な製パン機械でも、ベーカリーの厨房スペースに収まらなくては意味がありません。たとえ設置できたとしても、動線が悪くなって作業に支障をきたしてしまいます。厨房の図面を確認し、おおまかなレイアウトを決めてから導入を検討しましょう。
 
高性能な製パン機械があれば、生産性も増しおいしいパンが作れるでしょう。しかし、製パン機械は高額で、ミキサーやホイロ、業務用オーブンはベーカリー向けの小型タイプでも数十万円以上するものもあります。少しでも資金を節約したいと考えるのであれば、中古品の購入やリースを活用する方法もあります。製パン機械に使う費用が抑えられれば、浮いた分は賃料や工事・人件費に充てられるでしょう。

ベーカリーに適した製パン機械の選び方
◎パン生地を痛めないパン工場の製パン機械
ベーカリーよりも規模の大きいパン工場で使われる製パン機械は、ミキサー、デバイダー、ラウンダー、モルダー、プルファー、オーブン、ホイロ、スライサーがあげられます。パンを効率よく大量生産するために、パン工場では大型の製パン機械を導入し、ほとんどの工程を機械化してラインで動かしています。
 
当社の製パン機械は、パン生地にやさしく、メンテナンスしやすいことが特徴です。お客さまに満足していただけることを第一に考えているため、開発からアフターサービスまで一連の業務をお任せいただけます。製パン機械の部品は国内メーカーを使用し、製造も国内で行っています。そのため、交換時は輸送コストや時間がかかる心配もありません。
 
分割機 Energy Saving Divider ESD42の導入事例では、「従来の分割機では大きすぎて入らない」というご意見を元に、性能は高いままで扱いやすく、かつ小型の分割機を開発した背景があります。お客さまのご意見を反映させた当社のデバイダーを導入したところ、作業の時間短縮や能力アップしました。人的コストの削減や新製品への取り組み、新たな受注の獲得につながり、大変喜んでいただきました。

パン生地を痛めないパン工場の製パン機械 分割機 Energy Saving Divider ESD42
◎まとめ
ベーカリーでは、それぞれの店舗の規模や需要に応じてミキサーやホイロ、オーブンなどの製パン機械が使われています。KOKIでは、丸目機や分割機など工場向けの製パン機械を取り扱っております。製品に関するご質問やご相談は、当社までお気軽にお問合せください。

ベーカリーのパン製造を助ける製パン機械の選び方